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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第27章 貴方以外の※裏


零は飄々とした様子で現れた。
まるで私に興味がないかのように。

ベルモットさんが、私の反応を楽しむように零にキスをすれば…それに応えて、服を脱がし合う。
…目の前で繰り広げられる光景に、叫び声をあげそうになった。


「つまらないわね、バーボン」
「そうですか?僕はそれなりに興奮してますけど」
「ふふ、嘘つき」

もういいわ、と乱れた服を整えて私を二人が見た。

「あの子、唇から血が滲むほど…嫌がってるのに。さっきまで他の男に抱かれてるときは、そんなことなかったのよ?」
「あぁ、…○○を仕上げたのは僕ですから。快楽には弱いですよ」
「まぁ、もういいわ。その子の連絡先も分かったし、今後は役に立ってもらうわよ」

私もそんなに若くないの、とワザとらしい笑みで。

「残念ね、バーボンも執着してるようなら弱味になれたのに」
「興味ありませんよ。…たまたま、躾ができた女が○○だっただけですから」

他の男に抱かれたのなら興味がないと。
…絶望的な言葉。

「今週末は、複数人相手してもらわないといけない案件があるわ。それまでに、その泣き顔を教育させておいて」
「ええ、分かりました」

ベルモットさんが…部屋を立ち去り、私を見る零の目は…冷たくて。

「さて、複数人なんて相手シたことありませんからね……誰を呼びますか?」

選ばせてあげますよ、と囁いて抱きしめる手は…冷たくて。

「…んっ…」

口付けて首を横に振って。
私は貴方じゃないと嫌だって…言える立場じゃなくて。

「朝まで抱いて差し上げますよ」

それは、零でも透さんでもなくて。
目の奥で笑う彼に、何を考えてるのか問うことなんてできなくて。



「まぁ、誰かが食べ残したものを食べる趣味はありませんから…洗い流しますよ」

ベルモットさんが居なくなって、私を見下ろして零は冷たく笑った。
浴室に投げられるように服を着たままシャワーをかけられて。
どこに監視カメラがあるかわからないから、とシャワー音に混じって零が囁いてくれるまで。
私は体が震えていた。
目を合わせれば、キスをされて…お互いにしかわからない、お互いにしか見えないその距離の時だけ…

零で、いてくれた。



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