第1章 悲劇のヒロイン
怜お義兄様は私の姉と結婚した。
3年前にアクセサリーブランドを
立ち上げ30歳で社長になったエリート
「さぁ、乗って」
「ありがとうございます」
御曹司で、紳士的な人だから
女性ファンがたくさんいるみたい。
「真紘さん。....今夜、空いてる?」
みんなに見せるのは偽りの優しさにすぎない
「...はい..」
「じゃあ、夜。いつもの場所で」
“いつもの場所” で
何をするのかはわかっている。
私は、悪戯が好きなお義兄様の遊び相手
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