第12章 見え隠れするは爪か牙か
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どうしても気になった。
自分に弱点があるとすればそれは家族に関することだと思っていたし、それ以外に弱味が存在するなんて思っていなかったからだ。
しかし、相澤は弱点等全てを加味して組ませたと言っていた。
だから、聞かざるを得なかった。
もし自分に弱い部分があるとするのなら、それは克服しなければならないからだ。
弱点など、あってはならない。
「ねぇお兄ちゃん、なんで私はあの組み合わせだったの?ミッドナイトって、私の天敵?」
テストが終わり、相澤を捕まえた。
「いや」
終綴が訊ねると、相澤は首を横に振った。
「おまえ、峰田の事あんまり好きじゃないだろう…入学したばかりの頃、色々あったのは知ってるんだ」
げ。
終綴は笑顔を崩さなかったが、表情はぴしりと固まった。