第11章 忍び寄った影は消える
───って、あるんかーい…
職場体験後暫くは、臨時授業だそうだ。
それをすっかり忘れていた終綴は、無意識に腰をさすった。
「今回は遊びの要素を含めた、救助訓練レスキューだ!!」
オールマイトの言葉に、終綴は唇を尖らせる。
できるところなら見学したいところだが、怪我をしている飯田が参加するのだ。
自分もそうせざるを得ないだろう。
「じゃ、早速行こうか─────
最初の組は
緑谷少年・飯田少年・尾白少年・芦戸少女・瀬呂少年・依田少女だ!」
位置について、よーい、START!!!
掛け声と共に全員が駆け出した。
急成長した動きを見せる緑谷に歓声が湧き、
終綴の相変わらずの動きに納得の評価が集まる中───
次第に終綴の腰が悲鳴を上げ始め───────