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わたしは黄桃

第4章 詰



私はその後、あてもなく店の中をさ迷った。頭の中がグルグルする。

しゅうくん
袋井さん
しゅうくん
袋井さん


何となく顔を上げると、いつの間にか缶詰コーナーに来ていた。
ジッと棚を見つめる。

色々なフルーツ、色とりどりのラベル。
たくさん選択肢があるんだな。いつも決まった黄桃缶しか取らないから、気がつかなかった。
もちろんいつもの黄桃缶もある。その横には白桃缶もあった。

白桃
黄桃
白桃
黄桃


その棚の前で私はしばらく首をひねり、やがて静かに手を伸ばした。

ゴロン


買い物カゴの中に白桃缶を転がして、私は売り場を立ち去ったのだった。



おわり

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