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降谷零、部下に恋をする。

第4章 名もなきこの気持ち


どうやら私は気になったらそれが解決するまでとことん追求しないと気が済まないタイプの人間らしい。
つい数日前、安室さんに告白をしてしまったと言っても強制的に言わされたのだが、それでも恥ずかしくてもうポアロには行けない。いや、行かないと固く誓ったのにもかかわらずやっぱり安室さんと降谷さんがあまりにもに過ぎているということが気になって仕方ない。
だから平日の15時。学生もサラリーマンもいない人が少なそうな時間を選んでポアロにやって来た。

安室「あ、柚鈴さん!いらっしゃいませ!」
柚鈴「安室さん、こんにちは」
お店には私と安室さんしかいない。
どうやらこの前の可愛らしい女性の店員さんは買い出しに行ったらしい。
柚鈴「あの、今日は安室さんにお伺いしたいことがあって来ました。」
安室「僕にですか?」
柚鈴「はい。つかぬ事をお伺いしますが、安室さんに双子のお兄さんや弟さんはいらっしゃいますか?」
安室「、、はい?」
この数日間、私なりに考えて出た答えがこれだ。
もしかしたら降谷さんと安室さんは双子の兄弟なのかもしれない。一卵性なら顔はほとんど同じだ。
苗字が違うのはきっと家庭環境が複雑だからだ。
安室「いや、双子の兄弟はいないですよ?」
柚鈴「え、嘘!やっぱりドッペルゲンガーなのか、、?」
安室「ふっ、ははは!柚鈴さんって面白い方ですね!」
柚鈴「へ?」
安室「ドッペルゲンガーだなんて久しぶりに聞きましたよ」
柚鈴「す、すみません、、」
なんだかすごく恥ずかしくなってきた。
安室「柚鈴さんのこともっと知りたくなりました!お友達になりませんか?」
柚鈴「え?お友達、、?」
安室「ダメですか?」
しゅんとなる安室さんはまるで犬のようで。
か、可愛い!!
柚鈴「ダメじゃないです!」
安室「良かったぁ!僕、下の名前透って言うんです。友達になれたので下の名前で呼んでください!」
柚鈴「と、透さん、、」
そう呼ぶとふふっと嬉しそうに笑う透さん。
それからL○NEを交換する。
安室「それから、敬語使わなくていいですよ?」
柚鈴「え、でも、、。私気を緩めたらすぐ方言が出てしまうので、、」
安室「柚鈴さんの方言、もっと聞きたいです」
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