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降谷零、部下に恋をする。

第3章 第2の顔


降谷零said

夕方ポアロのバイトを終え一旦帰ってスーツに着替えた俺は愛車のRX-7を走らせ警察庁へと向かう。
ふと頭によぎるのは今朝の告白
別に博多弁が好きとかそう言うのではない
だがポアロに来た財前を見て何回か可愛いと思ってしまったのだ。
周りが天使だの可愛いだの言うから俺もそれなりに関わりを持ってそう思った、ただそれだけのこと。特別な感情はない。そう自分に言い聞かせるように心の中でつぶやく

車を駐車場に停め、公安部に向かう前にコーヒーでも飲むことにした。

柚鈴「あ、、お疲れ様です。」
ちょうど休憩中だった財前にばったり会う
降谷「あぁ、お疲れ。」
そう言って自販機にお金を入れコーヒーのボタンを押す
柚鈴「やっぱり似とー、、」
降谷「へ?」
ポツリと聞こえてきた博多弁
急にその口調になるから今朝の告白が頭をよぎりボンっと再び熱くなる顔
柚鈴「あ、いえ。なにも、、。あれ?降谷さん顔赤くないですか?ちょっと失礼します。」
そう言って20センチくらい身長差のある彼女が背伸びをして俺のおでこと自分のおでこをくっつける。
柚鈴「んー熱はないみたいですけど、、降谷さんお仕事大変だからちゃんと休めてないんじゃないですか?仮眠室で少し横になってたほうが、、」
降谷「いや、大丈夫だ。」

そう言って彼女から少し距離を取る
ふわっと香るシャンプーの匂い
目を閉じておでこをくっつけてきた彼女の顔はあまりにも無防備で思わずキスしてしまいそうな衝動にかられる。
ん?キス、、?何を考えているんだ俺は。財前は部下の1人に過ぎないじゃないか。

柚鈴「あの、、降谷さん?大丈夫ですか?」
降谷「あぁ、すまない、大丈夫だ。」
心配そうに俺をみてコテンと首をかしげる彼女。
なんだか今日の俺はすごくおかしい。
財前との2人の空間から逃げるように俺はオフィスに向かった。

風見「降谷さん、お疲れ様です。例の件、どうなりました?」
例の件とは彼女が安室と接触してしまったことだろう。
安室「いや、現段階ではまだ手を打たなくて良さそうだ。」
風見「そうですか。」
自分のデスクに向かい山積みになった書類に目を通す。
仕事に集中すればきっと何も考えずに済む。
そう思って俺は仕事に専念した。

降谷零 said end.
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