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王の孔雀石【ONE PIECE 】

第2章 中編 古代都市シャンドラ




「……という事です。よって取り扱いは大切にしてください」

ユーリは古代兵器について簡単に話した。

星殺しと言われた、5000年前の戦争で作られたこと。
当初は沢山いたが今は一体しか残っていないこと。
他にプルトンとポセイドンもおり、それぞれ一体ずつ残っているが、今はどこにいるか分からない。

あの遺跡にいたのは、損傷が激しく身を守る術がなかったから。
シャンクスについていったのは、修復するため。



語尾にはふざけた言葉を付けたが、それ以外嘘はついていない。

ユーリの言葉にシャンクスは再び笑みを浮かべたが、何かを考え込んでいるようだった。

そんな彼の様子を静かに見ていたが、徐に手を取られた。

「…触った感じは人間と変わらないが、何故人の姿で作られたんだ?」

「さぁ、それは開発者に聞いてください」

「生きてるのか?」

「死んでますね」

興味深そうにユーリに触れている彼。

時折色々質問され、それに答えるユーリ。

暫く彼の好きなようにさせていた。





「…へぇ、興味深いな。一体どこまで人に忠実に作られてるんだ?」

「考えたことないので分かりませんね」

「じゃぁ調べてみてもいいか?」

「え?それはちょっと…」

シャンクスのその提案は、流石に拒否を示した。

いくら今まで出会ってきた人の中で一番信用してるといっても、体内を好き勝手煽られるのは困る。

そこまで許可できるほど、ユーリは人間を信用していない。

「そうか?それは残念だな」

意外にもあっさり引いたシャンクス。

そんな彼にユーリはそっと息を吐き出した。



「それで、何時になったら私は解放されるのでしょうか?」


窓から外を見れば日も暮れ始めている。



早くここから離れないと、彼らに見つかってしまうだろう。

ユーリは立ち上がると、ここから出ていく旨を彼に伝えることにした。

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