第3章 後編 王の願い 少女の想い
※軽くR18です。
「ひッ…あっ…んぁ…!」
壁に押さえつけられたまま、ろくに慣らしもせずに突き入れられた熱い楔。
両足を抱え上げられ、完全に自由を失った彼女は、最早されるがままだった。
この野郎、体格差を考えろと何度も言ってるのに。
苦痛で表情を歪めているユーリは、バレないように能力を発動させる。
正直、こうでもしないと身体が持たなかった。
そんなユーリに気づいているのかいないのか、噛みつくように首筋に跡を残したシャンクス。
ユーリから悲鳴を飲み込むような声が漏れた。
「っぐ…あ…も…っや…!」
一際大きく中を抉られ、熱いものが注がれる。
ズルリと彼女の秘部から引き抜かれれば、白濁の体液が流れ落ち床を汚す。
漸く床に降ろされたかと思えば、そのまま腕を掴まれ部屋に備え付けられたベットへと投げ飛ばされる。
あぁ、そうだ。これで終わりなわけがない。
咄嗟に受け身が取れなかったユーリはそのままベットにダイブしたが、すぐさま起き上がり近づいてくるシャンクスを睨む。
「……シャンクスが怒っている理由も、何がしたいのかも、何も分からないんだけど」
怒りの色を含ませて抗議の声を上げるユーリがだ、シャンクスは口の端を吊り上げるだけで、何も答えてくれなかった。
ベットに乗り上げてそのままユーリを押し倒す。
相変わらず何を考えているか分からない彼に、ユーリは眉をひそめた。
嫌悪感を露わにするユーリに、シャンクスは笑みを消すと舌打ちをする。
「じゃぁ聞くが、おまえはおれのことが好きか?」
てっきり何も語らないと思っていた彼から発せられた言葉。
一瞬驚いたユーリだったが、考えるまでもなく答えた。
「好きか嫌いかで言ったら、嫌いです」
今までの彼の行動を振り返って好きになるなら、それは余程のドMだろう。
生憎、私はそんな性癖など持ち合わせていない。
最初はもちろん好きだった。ファンとして。
だがそれも、ここまで好き勝手にされると、好意的な感情を保ち続けることが難しくなる。
ユーリだって、彼のことを嫌いになりたいわけじゃない。
本当は、もっと彼と分かりあいたかった。