第2章 中編 古代都市シャンドラ
「な…にを?」
両足を掴まれ広げられたかと思うと、まじまじと感じる視線。
ユーリは身体を起こそうとするが足を引かれてそれは出来なかった。
「何って、愛が何なのか教えて欲しいんだろ?」
「…確かにそう言いましたが、これは…」
ユーリとて彼が何をしようとしてるのか分かった。
だが、何もかもすっ飛ばしてセックスをするのはどうなのだろうか。
ましてや彼女は機械で、そう言った機能はないのだ。
「好きな女を抱きたいと思うのは当然だろ?別におかしくねぇよ」
「いや、そもそも私は機械で…」
「それがどうした?」
瞬時にされた切り返しに、ユーリは言葉に詰まった。
機械だから問題があるのではないのか?
だけど彼は、それを問題だとは思っていない。
ユーリが固まったのをいいことに、再び肌に手を這わせるシャンクス。
ーーー私は、機械で…
這わされた手で感じるものは、当然なにもない。
ーーー機械だから、心がない…?
口づけられても、息苦しさすら感じれない。
ーーー心がないから、理解できない?
理解できないから…なんだ?
私ハ、何ヲ理解シタインダ?
エラー、エラー、エラー、エラー
凄まじい警告音と共に、目の前が真っ白になった。