【文豪ストレイドッグス】死んだら友人とトリップした件。
第1章 トリップしちゃったんだけどどうしよう(白目)
「専属医、ですか。」
小さく復唱する。
「そう。怪我した社員を治してやるのが妾の役目さ。」
ニコッと微笑んで女医さんが云う。
綺麗だなぁ…
「はぁい澪ちゃん。澪ちゃんに良いお客様だ。」
と、私が物思いにふけっている時だった。太宰さんが笑顔で戻ってきた。
「社長!?」
女医さんが驚いたように云った。
太宰さんは福沢さんを連れて来たのだ。
すごいなぁ。
「社長。こちら。例の少女です。」
私を指示し、太宰さんに福沢さんに紹介する。
「そうか。貴君が太宰を拾って来たと云う…」
やだ。小山さんだ。
…私、太宰さんに拾われたんだよね。
何処で拾われたのかな。
「そうです。やはり、彼女も孤児なようです。」
そうだね。孤児、いっぱい居るんだ。
…皆、過去にいろいろ背負って生きてるんだ。
なのに、皆生きてる。しっかり、諦めずに一人一人生きてる。
…偉いなぁ。
「それで。彼女は。」
「わかりません。…もしかしたら、そうかもしれませんが。」
私が考えてる間にも、二人は会話を進めている。
やがて、社長が云った。
「太宰に一任する。」