第4章 取引き
コナン君と灰原ちゃんの正体を掴んだ私は彼らに手を出すこともなく変わらぬ日々を送っていた
奴らが彼に手出ししないように
その為に他の仕事は終わらせてる
(それにしても、よく事件に巻き込まれるな〜)
ひとり感心していた
と、言うのも彼を見守ってる最中、また事件が起きたのだ
しかも、コナン君と事件の発端の女が人質に取られてるという状況
(多分、この辺で…)
その様子を陸橋の上から見守る
すると、青いワゴン車を追いかける白のRX-7が見えてきた
(ビンゴ〜)
私の見える位置で犯人の車を止めた
自分の車を犠牲にして
(さすが…いや、当たり前か)
そんな事を思っていると横から聞き覚えのある声が聞こえる
「一応の信頼は得られたようだけど…」
(この声は…)
「私との約束は守ってくれるわよね…バーボン?」
声の主が電話を切ったのを確認して話しかける
『ここで何してるの?
ベルモット』
彼女はちらりとこちらを見る
ベルモット「私はこの辺りに用があったのよ
あなたこそ、どうしてここに?」
『あたしも用があって…
お互い詮索無用ね』
私は彼女に背を向け、その場を去る
ベルモット「たまには連絡しなさいよ」
『あなた女優業もあって忙しいじゃない』
彼女の言葉を後ろ手に後にした