第2章 三兄第、曇天に立つ
今は、罪人を獄門処に送り届けた帰り。
空丸「おかみ(新政府)は敵だらけ、犯罪者は過激になる一方だな。
日本はいつ平和になるのかねぇー。」
宙太郎「ねーーー。」
空丸Г琵琶湖の真ん中に監獄とは、政府も思い切った事、考えたが代々それの
橋渡しをする俺ら曇家(くもうけ)の事も気を遣ってほしいぜ。」
宙太郎「ぜーーー。」
空丸Гもう少し給料上げてくれねぇと、生活厳しいんだけど。」
宙太郎Гどーーー。」
空丸Г美月が、甘味処に働きに行ってくれてるから、
どうにかなってるけどなー。」
宙太郎「オイラ、小遣いためて、美月姉の働いてるトコの
団子を食べに行くっス~!!
空兄も一緒に行こ~?」
空丸「そうだな。」
宙太郎「あ、天兄も誘うっスよ~。」
空丸「あぁ、兄貴は、よく美月の様子を見に行ってるからなー。
別に、誘わなくてもいいぞ。」
宙太郎Гそうなんスか?天兄ばっか、ずるいっスー。
オイラも、団子食べたぃ~~。」
空丸Г兄貴の場合、団子が目当ってゆーより、
美月に変な虫が、つかないように見張るのが目的なんだよな。
もうちょい、兄貴も素直になればいいのに。」
宙太郎「ねー。天兄は、美月姉が大好きなんっスー。」
空丸「宙太郎でも、わかるのに。何で美月は、兄貴の気持ちに気づかないんだ?
はぁ。鈍感すぎんだろ。」