第2章 2章 花魁
恐怖の余り仕事なんて考えは消し飛んだ
倦怠感の残る体を引きずるように
入口側に立つ彼らと反対方向の窓へ逃げる
しかしそれは遮られた
中也「逃げれると思うなよ?」
耳元で落とされた言葉によって
ぴくんッと体が反応する
何故っ
太宰「((クスクス どうして快楽を
感じてるのかわからないんだろう?」
『なんでッ』
太宰「私が異能力を無効化する異能力者だからだよ」
異能を無効化.......?
それがどんな意味を示すかわからないわけではない
『快楽が........そのまま伝わる.....?』
震えながら出した答えを聞いた彼らは
見るものをそれだけでイかせるような
笑みを浮かべ、体に触れた
太宰「彩夏、君の異能力はさぞかし
男の快楽を妨げてきたんだろうね?
でも、それじゃあ勿体無い
本当の快楽を全て教えてあげよう」