第1章 一松くん、出会う。
一松 side
あ、れ。
いつも俺が猫と戯れる公園にきたら、
見知らぬスーツを着た女が1人いた。
だれ…こいつ。
「ん~可愛いねぇ、きみ」
その女が撫でていたのは、
俺の一番のお気に入りの三毛猫だった。
あいつ、俺以外懐かないのに。
「…ん?」
俺の来た事に気づいたのか、その猫は俺のとこに来た。
その瞬間、その女はこっちをみた。
「あ…ごめんなさい、あなたの猫でしたか?」
振り返った瞬間、ドキッとした。
うわ、めちゃくちゃタイプなんだけど。
茶髪のサラサラな髪が靡いた瞬間、
かすかに石鹸のにおいがした。
…ひさびさにこんな可愛い女みた。
「いや…俺の猫じゃ、ないけど。」
「そうなの?でもその猫ちゃん、凄い懐いてますね。」
ニコ、と清楚で綺麗な笑顔を見せた。
これが、俺の一目惚れの瞬間だった。