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【文スト×リボーン】一人の苦しみと話せない話【森鴎外】

第1章 第1話___森鴎外の記憶の欠片_____


「っあ!」
ガバッと起きた鴎外
鴎外は周りを見渡した
間違いなく自分の部屋だった
若し、自分が愛する子に自分の過去がバレたら
若し、自分の部下達に自分の過去がバレたら
どうなるのだろう、嫌われるのだろうか
気味が悪いと云われるのだろうか
そう考えてしまった
「っふっ...........」
ポタッ、鴎外の目からは涙が出てきてた
自分が泣いている事に気付いた
「っっ」泣
声を押し殺し泣く鴎外
誰にも聞かせたく無いのだ
例え自分が愛する子でも
自分には泣く資格なんか無いのに泣いて仕舞う
普通の人間で居たかった
そう願ってた鴎外
ガチャッ
扉が開く音がした
「っ!」
鴎外は驚きながらも自分の顔を拭く
「誰だい?」
泣いてた事を悟らせない様に云う
「森さん、起きてたの?」
地下に基本居るが夜になると度々来る
夢野久作、通称Q
「Q、どうしたのだい」
Qが鴎外の元へ来るのは決まってそう
酷い夢を見たときだけだ
「うん、厭な夢を見たから.....一緒に寝ても良い?」
Qは鴎外とは違うが人生を壊されたのだ
Qの異能はとても危険な物だった
味方も敵も滅ぼす____精神操作____
Qは神様は平等じゃないの?と聞く事がある
でも鴎外は「どうだろうね」そう答えるのだ
自分にでも分からない、神様なんて居ないんだ
「おいで、Q」
朝、起きたら自分が愛するエリスは何と云うのだろう
そんな事を考えながらQを招く
「うん」
初めて見たときよりは成長はしている
だが、同じ年の子と比べたらQは小さかった
「森さんも厭な夢を見たの?」
布団に潜りながらQは鴎外に聞く
鴎外はQが起こさない限り深く眠りに就くのが多いのだ
Qが厭な夢を見て来ても気付かない、そう云うのが多かった
「さぁ、どうだろうね」
静かに微笑みながら云う鴎外は寂しそうだったのはQにでも分かった
「森さん、寝よ」
「そうだね」
そう云いながら布団に入る
Qは厭な夢を見たときは鴎外にギューを求める
「森さん、ギューして」
横に成りながらもQは鴎外に云う
「はいはい」
返事をしながらQを抱き締めてあげる
「お休みなさい」
鴎外の腕にハマりながらQは鴎外に挨拶をする
「お休み、Q」
そのQを見ながら挨拶を返す
愛が知らない二人はこうしてた方が主にQが落ち着くのだ
Qの腕には沢山の切り傷がある
包帯を、巻くのは鴎外の役目なのだ
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