第13章 今夜は朝まで離さない/後編/R18
「大丈夫?」
「ん…っ…」
「今、すでに指一本 入ってるんだけどわかる?」
「〜〜〜っ!」
莉菜さんが、いやいやと首を振って また俺の胸で顔を隠してしまう。
…それにしてもキツいな。
滑りのお陰で指は入ったものの、やっぱり中は相当狭かった。
もっとほぐさないと俺のが入らない。
「指、動かすよ」
顔を隠したままの莉菜さんに声をかけて、緩やかに中指を動かし始めた。
「はぁ… はぁ…… あっ……」
真っ直ぐ伸ばした指で ひと突きするたび愛液が溢れ、水音が増す。
動きがスムーズになるまで出し挿れを続けてみて痛みは無さそうだと判断、
伸ばしていた指を第二関節あたりで軽く曲げた。
膣に入ってすぐ上の、ザラザラした部分に擦れた瞬間…ーーー
「っ、あァン!!」
莉菜さんの声のトーンがさっきまでと全く別のものに変わった。
「…!?」
自分が発した声に驚いたのか、莉菜さんが両手で口を押さえて俺の顔をジッと見る。
「今の声、可愛かった」
「…!」
「もう一回聞かせて欲しいな」
同じ場所をクッと押すと
「んぐっ!…っく」
口を押さえた手の隙間から、耐えるような声が漏れる。
でも聞きたいのは この声じゃなくて…
(これはこれで何故か興奮するけど)
「莉菜さん。口、抑えるのナシ」
「!」
「声も聞きたいし… キス出来ないのは寂しい」
「うぅ…」
莉菜さんが しぶしぶ口から手を離す。
「ありがとう」
ちゅ、ちゅ、と、唇やら頬やら顔全体にキスをしつつ、愛撫を再開した。