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イケメン戦国【秘密の花園】

第13章 今夜は朝まで離さない/後編/R18




やっと帯が外れ、浴衣の前が開いた。


「で、できた」

「ありがとう」


向き直り、浴衣から腕を抜く。

脱いだ浴衣は軽く畳んで邪魔にならないところに置いた。


「っ」


莉菜さんが、褌(ふんどし)一丁になった俺をチラッと見て視線をそらす。

かなり照れてるな…

本当は褌も外して貰いたいくらいだけど、今日のところはやめておこう。


「佐助くんの下着って… 黒なんだね」

「ああ、下着は元々ずっと黒のボクサーパンツだったから こっちでも黒が履きたくて。わざわざ白い褌を黒に染めたんだ」

「この時代には 黒は売ってないの?」

「そうだな。だいたい、赤か白か」

「あ!そう言えば信長様は赤だった!」


…!

信長様の褌は、赤?

なぜ君が信長様の褌の色を知って…ーーー

まさか俺の知らないうちに夜伽をさせられでもしたのか?

いや でもそんな筈はない。

さっき"初めて"だと聞いたばかりだ。

恐らく偶然、何かのキッカケで見てしまったんだろうけど…


「あと、秀吉さんは白で、光秀さんも白!」

「…そうか」

「三成くんは どうだと思う?」

「うーん… 白、かな?」

「残念!三成くんは赤と白を毎日交互に使ってるの」

「なるほど」

「でね、家康と政宗は……」

「莉菜さん」

「んっ」


お喋りが止まらない その愛らしい唇に、人差し指を当てる。


「続きは布団の中で聞こうか」

「…っ!」


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