第13章 今夜は朝まで離さない/後編/R18
「ごめん、嫌だった?」
「う、ううん… 嫌じゃない」
「本当に?」
「うん、ただ… この前と、触れ方が違うから……」
この前?
ああ、あの祭りの日のことか。
そう言えば神社の本殿で胸を触ったな。
「今日の触れ方でも大丈夫?」
「ん、平気」
「じゃあもっと触れさせて」
「っ…」
良かった、嫌なわけじゃなさそうだ。
「莉菜さん、こっち向いて」
「あ」
肩を持って回れ右させ、面と向かい合う。
「これ… 外してもいいかな」
甚平の前で蝶結びされてる部分に指を引っ掛けると、
真っ赤になった莉菜さんが 自分で結び目をとこうとした。
「待って。俺が外させてもらってもいい?」
「…!」
一瞬 驚いた顔をしてから、コクッと頷く莉菜さん。
(スル)
紐を引っ張ると いとも簡単に結び目がとけ、甚平の前がはだける。
それにより莉菜さんの柔肌の大半が見えるようになった。
でも この段階では あえて胸や陰部の方には視線は向けない。
甚平は羽織らせたまま 襟元を緩めるだけ緩め、右手を生地の下へと侵入させた。
(ふにゅっ)
…!
柔らかい……
マシュマロみたいだ。
初めて直接触れた乳房の感触に、感動を覚える。