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イケメン戦国【秘密の花園】

第12章 今夜は朝まで離さない/中編




***


「ん…」


(あれ、ここは……)


瞼をゆっくり開くと、見慣れない天井が目に入った。

ずいぶん長く、そして深く眠っていたような………

むくりと身体を起こし、ふぁ〜と欠伸をする。


「莉菜さん!」


…え?


「佐助くん!?」


私の方へ近づいてきた佐助くんの姿を見てハッとする。

そうだ私、待ち合わせ場所に行く途中に変な人に絡まれて……!


「莉菜さん…っ」


側で膝をついた佐助くんが 勢いよく私を抱きしめる。


「目が覚めて良かった…」


………

………


「そうだったんだ!?」


佐助くんから事の顛末を聞き、私は驚愕した。


「ごめん。俺のせいで君をとんでもない目に合わせてしまった」

「佐助くんのせいじゃないよ、私が油断してたから…!」

「いや、俺がちゃんと城まで迎えに行ってたら… 朝や昼だからって必ずしも安全ってわけじゃないのに」

「それは関係ないよ、明るいうちは普段から私1人でもウロウロしてるんだし!」

「でも肝心な時に守れなかった」

「佐助くん……」


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