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イケメン戦国【秘密の花園】

第11章 今夜は朝まで離さない/前編




男の話はこうだった。


自分は薬屋の一人息子で 表向きは何不自由なく暮らしていた。

が、数年前。

自らに特殊な趣味、性的な嗜好があることに気づいたらしい。


意識が明瞭でない女性を思うがままに暴行し、玩具(オモチャ)にすることで興奮を得る…ーーー


その行為にハマってからはノーマルに女性と関係を持つだけじゃ物足りなくなり、

町行く女性を誘拐してまで犯行に及んでいたようだ。


家が薬屋なのをいいことに 売り物の中にあった睡眠薬を強力なものに改良、それを用いて女性を眠らせる。

介抱を装って両親が留守中の自宅へと連れ込み、その後は……


これ以上はもう、口にしたくもない。


「うう… どうかお許しを………」


泣きじゃくる男を哀れな目で見つめていると、そこへ幸村が到着した。


「…!幸村」

「はぁ… はぁ… 佐助お前な… 速すぎだっつーの…… 俺も足にはけっこう自信ある方なん… って そいつかよ、犯人は」

「ヒィーーーッ」


幸村の出現に更なる恐怖を感じたのか男がまた叫び出した。


「ヒィヒィ 言ってんじゃねー。で、莉菜は無事だったのか?」

「ああ。誘拐されてここに連れて来られたみたいだけど、無傷だった」

「そうか、良かった……」


良かった、本当に。

探し始めてから見つかるまで2時間以上はあったのに…

その間に手を出されていなかったのは不幸中の幸いだ。


男曰く、莉菜さんは予想以上に睡眠薬が効き過ぎていたため、もう少し覚醒するまで寝かせておくつもりだったらしい。

起きかけのころを見計らって襲うのが一番興奮するんだとか……


悪趣味過ぎて、反吐が出そうだ。


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