第10章 熱帯夜に見た夢/R18
「はぁ、」
しばらくすると、チュ… と音を立て唇が離れ、真顔で見つめられた。
「ごめん…… 急に」
「どうして謝るの…?」
「…………」
「佐助くん…?」
「実は俺もあのカップルと同じで、人目や場所も憚らず突然こんな風に莉菜さんを求めたくなる時があって…」
「!」
「そういうのが最近、抑えきれなくなって来てる。この間もそうだったんだ。君の気持ちも考えずに 本当にごめん」
佐助くん… そんなの、
「私もだよ?」
「…え?」
「私も、同じ気持ち」
「それは… 莉菜さんも俺とキスより先のことをしたいと思ってくれてる… って解釈でいい?」
「うん… したい」
「莉菜さん…」
火が付いたように、もう一度 唇を求められる。
それと同時に左胸を浴衣越しにフニフニと揉まれ…
「んんっ!」
何だろう、
さっきから下半身の どことは言えない場所がウズウズしてきた。
時々そこに佐助くんの膝が当たって、
それがなんだか……
「あ…っ!」
「はぁ、はぁ…」
「ん、佐助く…」
「…………」
「…………」
………あ、れ?
佐助くんが、急に動きを止めた。