第10章 熱帯夜に見た夢/R18
「!?」
そこで目にしたものは、私の想像とは全く違うものだった。
声の主は確かに女の人だったけど。
木に手をついて前かがみになった女の人は お尻丸出し。
その後ろから男の人が覆いかぶさり、腰を動かしていた。
男の人が激しく動くと、そのたびに女の人は泣き声をあげ……
待って待って。
こ… これって、
「〜〜〜っ!」
ど、どうしよう、
人の●●●●を見てしまった…!!!
それ以上ひと言も発さないよう、両手で口を押さえてその場に しゃがみこんだ。
「………っ!」
心臓がドクドク鳴ってる…
覗きなんていけないと分かってるのに、何故かその光景から目が離せない。
見られてると気付いてない二人は そのまま行為を続けている。
「(うわぁ…)」
私は動揺のあまり、さっき買ったキツネのお面を顔に装着した。
お陰で視界は狭くなったけど音声だけは生々しく聞こえて来る。
どうしよう、
どうしよう…ーーー