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イケメン戦国【秘密の花園】

第10章 熱帯夜に見た夢/R18




***


気付けば辺りはすっかり暗くなっていた。

佐助くんと手を繋ぎ、ぼんやりと提灯を眺めながら歩く。


「莉菜さん、疲れてない?」

「うん、大丈夫」


気遣ってくれた佐助くんに、大丈夫と微笑み返す。

でもほんとは少しだけ足が痛かった。

慣れない下駄を履いて来たから足の指の間が擦れて赤くなってる。

痛みを我慢してるのは"帰ろう"と切り出されるのが怖いからだ。

もっとずっと、佐助くんと居たいから……


でも、


「もしかして足、痛いんじゃない?やっぱりちょっと休憩しよう。本殿まで行けば、人も少ないし座れる場所があるだろうから」

「う…… ごめんね、ありがとう」


やっぱり佐助くんの目は誤魔化せなかったようで、結局 休憩させてもらうことになった。


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