第10章 熱帯夜に見た夢/R18
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遠くから祭りの喧騒が聞こえる。
目的の村はもうすぐだ。
「莉菜さん、お尻痛くない?もうすぐだから」
「うん、平気!」
………
………
ほどなくして祭りが行われている神社に到着した。
鳥居近くの木に馬をくくる。
「遠いところお疲れさま、お腹すいたでしょ…」
莉菜さんが馬を優しく労わり、餌と水を与えてくれた。
「ありがとう、餌はそれくらいでいいと思う」
「はーい。じゃあ馬さん、また後でね!」
「ブルルッ」
馬をそのまま休ませて、俺たちは神社へと入って行った。