第15章 ダンスの練習
『な、何もしないでよ…』
「そんなこと言われたらやりたくなっちゃう…なんてね
今日は君の保護者が居るから下手なことはできないよ」
ふん、ママに恐れてなベイビー
てか背高いなぁ…
良く見てみれば包帯?で身を纏っているだけだし変質者だよね、間違って無いよね…
「なに?僕の下半身をそんなジロジロ見て。起ってるのが気になるの?」
『は、はぁ!?見てないっ…!てか起つって……』
うっ想像したくない…
というかくたばれレイス
「ほら、ダンスの練習するんでしょ?
うさみはゆっくり動く所が苦手なんでしょ?」
『なんで知って…まさか透明になって見てたりしてないよね?』
「……じゃ、苦手を克服しようか」
えぇ…気持ち悪ッ
覗き変態糞野郎がここに居ます!
「腰に手をまわして…そう、しっかりと掴んで
右にゆっくり体を動かして…パートナー(僕)が手を離したら踵を左に向けて次の行動へ動きやすいようにしておく」
『う、うおぉ…』
あれ、普通に詳しく教えてる?
しかもやりやすいように動かしてくれているから動きやすい
「体重を掛けて…そう、そしたら足をゆっくりと…うん、上手い上手い」
『ふん、思ったより良いじゃん』
「どうせドクターのことだ、教えるのが適当なんだろ?
興味がないことには大雑把なんだろうね」
『興味が無いのにダンスが上手いのか…』
その後も一緒に練習をしたが本当に何もしてこなく、そして私は苦手を少し克服した気がする
悔しいが感謝はしておこう(口には出さないが)
時間は刻々と過ぎて行き…
そしてお開きの時間になった
「うさみ、調子はどうだ?」
『ドクター…貴方がどれだけ雑に教えていたのか理解したってことを理解したわ』
「おや…怒っているのか?」
『いいえ。呆れているわ』
「はは、私と違って丁寧に教えてもらったみたいだ」
『…反省の色すら見せないわね』
楽しそうに笑うドクターを殴りたくなったが我慢して水を飲む
が、ママが後ろからいきなり抱きつくので勢いで水を吹き出す
それを見たレイスとドクターが苦笑いしていた
と、まぁ今日はそんな一日を過ごした
疲れたし痛いしやっぱりダンスは苦手だ