第3章 ムキムキの人が今日から私のマ、ママ?
「………」
『………』
なんなんだ?この状態は
お見合いか、お見合いなのか
さっきから目の前の人…兎の仮面被ったムキムキの変人と見つめあってます
胸あるから女性?たくましい体してんなオイ
『…あの』
もう耐えられん!勇気を出して話しかけるぞ!
ヒエッ…斧を構えた…?!
話しかけてすいません!黙ってるから許して!
「アんた…ドコからキたの?」
声、めちゃくちゃ格好いいなお姉さん!
いや興奮してる場合じゃ…
『信じ…られないと思いますけど…何か蜘蛛みたいな足に連れてこられま…した』
説明適当すぎるけどいっか(やけくそ)
ちなみに超小声で言ってる。
一応怖いからね、心臓バクバクだからね…?!
「ソゥ…エンティティが…デもどウしてアタシの目ノ前に?」
自分が知りたいわ!家帰って映画観て幸福の時間を…
ってエンティーって何?お茶?
あっエンティティね。
何か似た名前のポ●モン居たよね
「ア…!ソっか…アタシの為ニ…」
ファ!?何か分かったの?えっえっエッ
お姉さんの為に私此処に来たの?
ポン、と頭に手を乗せられる
「今日かラ アタシの娘、イイコイイコ…」
…?
はっ!頭が真っ白になってた…
えっと…つまりムキムキ兎お姉さんが私のママになるってこと?
ちょ、えっ
困惑して状況判断難しいよ!?
コレからどうなるの私…
グイッと腕を引っ張られる。いつの間にか手を繋いでたようだ
『ど、どこ行くんですか…』
「アタシの家」
お、おぉ
これが誘拐ってヤツか(?)
『…何て呼べばいいですか?』
「ママっテ呼んで…アンタは?」
『うさみでいいです……ママ…』
マ、ママ…いい人そうだしいっか
ただし蜘蛛足、お前はいつか絶対ボコす