第11章 ドクターの実験
っていうか歓迎会で何で服?
『別にいつもの格好で良くない?』
「ハントレスの要望らしいな
最高に娘(と新人)をお祝いしたいらしいな…良かったじゃないか」
『へ~皆整った服を着るってこと?』
「そうだ」
『ドクターは何を着るの?』
「私は…まぁ、お楽しみってところだ
計り終わったぞ、お疲れ」
そしてドクターの要望を聞かなきゃいけないのか…
精神的にも物理的にも死にそうだったし仕方ない選択だったけどリスクが高すぎた…
「そうだな…私とパートナーになってくれ」
『パートナー?』
「これも歓迎会のことになるんだが最後に皆で前半と後半、二回ダンスをするんだ
あの女性軍は誘いにくいし男同士で踊るのも虚しいからな」
『ダンスする必要ある?無くない?
すぐにダンスしたがるってインドの映画かよ』
「気持ちは分かるがアッチの睨みが効いてるから今更止めることはできない」
ええええぇ…変なことじゃなくて良かったけどダンスって…
私、踊れないんですけど
『運動したくない…てか踊れない…』
「私だって踊れないさ
一緒に頑張ろう」
『…うん』
自由すぎるよこの世界
誰か止めてあげて
てか止めて
こうして毎日ドクターと一緒にダンスの練習をすることになり…(全く楽しくない)
あぁ、少し体重が減った気がするよ…
歓迎会でダンスか…
ドクターが誘ってなかったら私は誰とやってたんだろうか
まぁ…ある意味幸運だったかもしれない
そうだ、トラッパーとか男同士で踊ってるの見て存分に笑ってやろう
…怒られない程度に