第6章 本物の変態
今思えば初対面で人に抱きつくし変態呼ばわりするし変な奴だと思われてそう
…まぁ二度と変態(トラッパー)に会うことは無いだろうし別にいっか
ヒルビリー君可愛かったなぁ
そして今回も挨拶しに行ってます
今日は レイス という人ですね
まだ住民(?)は沢山居るらしいので残りの皆に挨拶して回らなきゃいけないらしい
ママがイケニエという者に間違えられないように兎の耳がフードについた白いパーカー(?)を渡してくれた
フードを被ってればいいのかな?
一応、地図は渡されているので迷子になることは有り得ない…はず
それにしても車が多いなぁ…
どこらへんにレイスという人物が居るのかわからん
よく分からない機械と…肉フックがあるんだけどナニコレ
ビリー君の家の中にもよく分からない機械があったなぁ…
『あれ?懐中電灯が落ちてる…ここらへん暗いし使っちゃおうかな』
うさみは懐中電灯をゲットした!! ▼
馬鹿なことしてないで早くレイスさん見つけなきゃ
でも居場所が分からないのでがむしゃらに走ってみることにした
結果、余計に疲れた
車の上に座って休憩しながら周りを見渡すが人らしきものは見つからない
『…もう見つからないし帰ろ』
よっこらせ、と体を起こそうとした時だった
ガンッ!と鋭い痛みが襲いかかってきた
頭をグリグリされるよりも痛い
何故か体が動かない…いや、下半身に何かが乗ってるように重い
痛みの正体は車だ。
背中から思いっきり打ち付けたからとても痛いのか
しかし何故?バランスを崩してもここまで痛くはならない
と言うか、前から何かに押された気が…
…怪奇現象かな?
『痛い…』
痛みで涙が溢れてきた
しかも下半身が重くて動かないし…
あ~、もう最悪…家に帰って映画観たい。
ってここの世界の自分の住みかはテレビなんて無いけど
ハァ…と溜め息をついた時、目元に熱いナニカが這った
突然のことにビクっと体を震わし目を見開く
驚きで心臓がバクバクと動いている
『誰か…居るんですかね?』
すると、もう片方の目元にも熱いナニカが這った
涙をナニカで拭き取ってる?
この状況に困惑を隠しきれない自分だった