第7章 寒い夜
そして準備が整った頃…、
黒さんの家の前に来たお見合い会場まで連れて行ってくれる
人力車のようなモノがやってきた。
黒
「…旦那に可愛がられろよ…」
黒さんは両手で私の両手を包み込む。
魅菜
「………」
黒
「おいっ!優しくしてやってんだろ!!!
なんとか言えよ!!」
魅菜
「………」
黒
「黒さん!助けてって叫べってんだ!!」
魅菜
「………」
クロウさんが黒さんの後ろで、
アイコンタクトで私に人力車のようなものに乗れと指示を出してくる。
私は黒さんの手を離して、
乗り込んだ。