第2章 1
10年後。何も変わらないフーシャ村。
「とうとう行っちゃいましたね、村長。さみしくなるわ」
「村のハジじゃ、海賊になろうなんぞ!」
「本気で行っちまうとはなー」
マキノや村長達が旅立ったルフィとメイカの後ろ姿に語りかける。空にはカモメが二匹、飛びかう。
「やー、今日は船出日和だなー」
「本当!ルフィこの10年で強くなったね」
「メイカだって強くなったぞ」
「グルルル…」
飛沫をたて、浮かびあがる近海の主。
「わっ、出たか近海の主!! 相手が悪かったな」
ルフィは麦わら帽子を被り直す。
「10年鍛えた、おれの技をみろ」
大きく口を開けて、近海の主はこちらに向かってくる。
「ゴムゴムの……銃!!!!」
大きな音をたて、と近海の主にパンチを食らわした。
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