第2章 1
「はっはっはっはっ、許さねェだと!? 海にプカプカ浮いてヘラヘラやってる海賊が、山賊様にたてつくとは笑わせる!!! ブッ殺しちまえ、野郎共!!!」
「うおおおっ!!」
ヒグマの指揮により山賊達は刀を手にし、こちらに向かってくる。
「死ねーーーっ!!」
「おれがやろう………充分だ」
ベックマンは吸っていたタバコを先頭の山賊の額に付ける。
「!」
「うあああっちいっ!!!」
ベックマンはタバコを投げ捨てると銃を手にする。しかし撃とうとはせずに持って身構えるだけ。
「オオオオ────ッ!!!」
ベックマンは不敵に笑うと山賊達に向かって銃を振り回した。
→