第2章 1
叩き付けられたルフィに、メイカは声をあげる。
「放して!! ルフィをたすけなくちゃ!!」
メイカは捕まっていた山賊にキックするが男と女の子であるから、違いがありすぎた。
「可愛い顔して、そりゃあ駄目だろーよお嬢ちゃん」
「ちくしょう!! 絶対許さねェ!!!」
ルフィが顔を手で抑えながら叫んだ。
「新種発見だ…。見世物小屋にでも売りとばしゃあ、けっこうな金になりそうだな。しかも一人は自然系だ。顔もマシだしよ」
「うわああ~~~っ!!」
突然ルフィが近くにあった木の棒を持ち、ヒグマに向かって走りだす。
「しつこいぞ……!! ガキ」
「!」
ヒグマはルフィを足で強く踏む。
「ルフィーーーっ!!!」
「人が気持ちよく酒飲んで語らってたってのに…。このおれが何か、お前達の気にさわる事でも言ったかい」
「……!! 言った!!! あやまれ!! ちくしょう!!!」
ルフィは踏み潰されながらも声をあげた。
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