第1章 始まりはいつも猫丸から

桂木「お前達、今日はもう上がっていいぞ」
海司「あ、俺まだ報告書が……」
桂木「明日でいい」
海司「でも……」
そら「海司！いいって言ってるんだから行くぞ」
瑞貴「海司さん、班長はこの後猫丸さんとお話があるんですよ」
海司「あ、あぁ、そっか……」
昴「じゃあ、俺達はこれで」
全員「お疲れ様でした！」
桂木「あぁ、お疲れ」
(バタン)

桂木「…………(まいったな、猫丸……怒ってるだろうか？そうだよな、猫丸に疑いの目を向けてしまったのだからな……俺とした事が！……しかし、まさかSPルームにアレがあるなんて思ってもいなかったな……気が動転してあんな行動をとってしまったが、猫丸は俺の事を許してくれるだろうか………？悶々)」


海司「猫丸！いまから桂木さんとけりをつけにいくのか？」
猫丸「う、うん……」
海司「(ドン)って！な、なんスかそらさん！」
そら「なんスか？じゃなくってさ〜！もうちょっと優しい言葉かけられないの〜？」
瑞貴「大丈夫ですよ！何があっても僕は猫丸さんの味方ですからね？」
猫丸「……ありがとうございます」
昴「さっさと桂木さんの所行って仲直りして来い！(ポンポン)」
猫丸「はい」
昴「じゃあな」

猫丸「…………(どうしよう、桂木さん……怒ってるかな？そうだよね、桂木さんに内緒で持って来ちゃったんだもんね……(´･×･`)私の軽はずみな行動で桂木さんがあんなに怒って……もう、許してくれなかったらどうしよう……(இɷஇ ))」


(トントントン)
猫丸「猫丸です……」
桂木「どうぞ……」
(ガチャッ)
桂木･猫丸「……………」
桂木「(この空気…まずいな……)」
猫丸「(どうしよう…許してもらえるかな……)」

桂木･猫丸「「ごめん(なさい)!!」」

桂木「キミを疑ったりしてすまなかった！」
猫丸「私の方こそ！桂木さんに相談なしでアレを持ち出してごめんなさい……」
桂木「いや、猫丸が理由も無くアレを持ち出すなんてありえない、とわかっていたはずなんだが……」
猫丸「私が勝手に桂木さんならわかってもらえるって思い込んでいたんです……許して、もらえますか？」