第1章 始まりはいつも猫丸から

そら「猫丸ちゃん来なかったなぁ〜……お菓子用意してたのに！」
海司「さっき食べてたうまい棒ですか？」
そら「猫丸ちゃん来ないなら自分で食べてもいいじゃん？」
海司「別にいいっスけど」
そら「何だよ！お前なんてハロウィンのお菓子すら用意してないくせに！」
瑞貴「海司さんはお菓子を忘れたフリしてしかたなく飴をあげる設定だったんですよね？」
海司「べ、別に用意してなくても飴くらいやったっていいだろっ！」
そら「海司君のツ･ン･デ･レ！」
昴「そう言えば猫丸、今年は悪戯しに来たやつにお菓子を配るって張り切ってたな」
そら「えぇ〜!?俺そんなの聞いてないよ〜」
瑞貴「僕は猫丸さんにお菓子貰いましたよ」
海司「マジか!?」
そら「瑞貴にマウント取られると何かムカつくな!?」
瑞貴「まあまあ、落ち着いて下さい！猫丸さんから貰ったお菓子わけてあげますから」
そら「あ、これ猫丸ちゃんから貰ったお菓子を貰うって事は、実質猫丸ちゃんからお菓子貰ったって事でOK？」
海司「めちゃくちゃポジティブっスね」
昴「おめでたい奴らだな」
そら「そう言う昴さんもこっそり猫丸ちゃんに貰いに行ったんじゃないですか？」
昴「お前らと違ってわざわざ出向かなくてもお菓子の一つや二つ持ってくるんだよ」
そら「何それ〜！ずるい〜！」
海司「ただシフトがハロウィンと被ってただけなんじゃないっスか？」
瑞貴「猫丸さんは、昴さんに悪戯される前にお菓子渡しに行かなくっちゃって言ってましたけどね」
そら「ぷぷぷっ！完全に面倒臭い子認定されてる〜」
昴「存在を認知すらされていない奴に言われてもな！」
海司「俺は猫丸にとってその程度の存在だったのか……(ツライ)」
瑞貴「って言うより猫丸さんは班長の事で頭がいっぱいなんでしょう？」
そら「どっちでも一緒だよ！」
海司「(ツライ二回目)」