第1章 秘密めいたまま
Jun's view.
ふわりと 唇を合わせ
幸せの余韻に浸る オレたち
カズのナカを 綺麗にするため
あらかじめ 準備しておいた お風呂へ入る
湯を張っておけば カズを待たせること ないからね
カズへの負担も 少なくて済む
お互いの身体を 洗い流し
カズのナカも 綺麗にしてから
湯船に入って カズを後ろから包み込んだ
「どうしたの 潤くん」
「カズ… 大好きだ…」
首筋に吸い付き 自分のモノという シルシを
カズの 白くて柔らかい肌に ひとつ 刻む
「あっ… もう… そんなところにつけたら 見えちゃう…」
「嬉しくない…?」
カズは眉を下げ 一瞬 困った表情に
「ううん 嬉しい 潤くん」
「カズ 愛してるよ」
「…俺も」
お風呂を出て ベッドに向かう
風邪を ひかないように ドライヤーもかけた
ベッドに入ると 目が合って
そのまま キスをして
「おやすみ カズくん…」
「おやすみ 潤くん…」
抱きしめあって オレたちは 眠りにつく
なぁ… カズくん…
また明日の朝になったら このベッドにはいないんだろう?
オレ 寂しくて おかしくなりそうだよ
カズくんの プライベートなこと
オレは 何も… 何ひとつ 知らないんだから…