第10章 【お風呂場での濡れ事】
「私だって、その気になれば、一夜でを身籠らせることだって出来るんだよ」
「んっ……神、様だから?」
うん、とどこか寂しそうに表情を浮かべ、続ける。
「私は君とのややがいつか欲しい……でもね、人間では例え産めたとしても、母体が耐えきれなくて死に至ってしまう」
「だから」と言葉を続けようとする前に、言いたいことは分かっている。しかし、その言葉は私から言いたい。いや、言わないと私の意志も伝わらないと思ったからだ。
「私……神食したとしても、耐えてみせますよ。だから……私を白蛇さんの番(つがい)にしてください」
「…………」
「これは私が思っていることです。白蛇さんは全て背負わなくていいんです」
何と言ったって、私は貴方の妻ですからと付け加えた。
笑みを見せたいが、未だに中に潜っている白蛇さんの白蛇さんに、疼いてしまい、ヘニャリとした笑みで限界。
乾き、傷が一つもない綺麗な唇から、ため息が漏れる。
「はぁ……、君は一体どこまで私を狂わせれば済むんだい」
「?……なんの事ですか?」
すると、見合わせていた視線をずらし、私の肩へ顔を擦り寄せる。でも、そうすることで体制的に、入っているものが更に奥へ侵入するわけで。
吐息が肌に当たり、こそばゆい。
「ねえ、こっち治めてからでも、いいかい?」
「はっ、」
「このまま、を神食化したら、この熱はどうしたらいいんだい?」
「そんなの知りませんよっ!てか、何だったんですかさっきの空気は!誰が見……、いや聞いてもこれから神食化の儀式をするって思いますよっ!」
「いや、神食化自体はすぐに終わるよ」
「あっ、はぁー」と、息を吐きだすような声が出る。
少し力を出して、はい神様の番になりましたぁー的な感じなの?頭の中で幾パターンもの想像を膨らました。