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白蛇さんに捕まりました!!

第8章 【果たして私の体は持つのだろうか……】


ー白蛇 サイドー

「?」

果てたあと、ぐったりとするが心配になり、声をかけるが、返事がない。
顔色を確かめたが、意識を失ったようだ。
ずるりと、中に入れていたものを取り出す。しかしそれは、萎えることなく益々硬さは増すばかりだった。

「……参ったな……」

情事が終わり、静かになった部屋に私の声だけが、小さく響いた。
の下腹部に手を宛てがい、力を入れる。途端にそこは光が帯びる。
中へ放った私のものを、の中から消す。
汗で額に付いた髪を払うが、苦しそうに眉を軽く寄せている。そっと抱きかかえ、湯へ向かうことにした。



私は神社へお参りに来る者達を昔から見守ってきた。
ある日私の前に、少女が現れたのだ。名を聞くとだよと、大きな眼でそう答えてくれた。
私と少女は日に日に、仲が良くなっていたのだが、ある日突然姿を消したのだ。
5年ほど年月は経ち、少女のことも諦めかけていたときのこと。街中であの日のに似た少女を見つけた。

一瞬夢ではないだろうかと、神ながらも思ったが、
そこには紛うことなき、可憐に育ったがいた。
友人と雑談をしている。
突然現れたら驚くだろうかと、あの日のように驚かせてみようかと思ったが、やめた。
忘れられている事が怖かったのだ。
そして、私という存在が見えなくなっていることだってある。

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