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繫がる物語

第6章 第零話




「……とまぁ、こんなとこだ」
「あ…頭がパンクしそー……」
「てかもう既にパンクしてんだろ!頭から煙出てっぞ!」
 初めて聞く言葉が多すぎて、私は頭を抱える。

も、文字が…文字が襲撃してくる…
私の、理解の範囲という名の壁をぶち壊して…進撃してくる…!

「某巨人マンガをネタにすんじゃねぇ」
「サッセン」

なぜ私の頭の中の状況もバレるんだ
「なんでって、全部声に出てんだよ気付けよ!」
「ウッソーン」

ぜんっぜん気づかなかった…


「はぁ…。まぁいいや」
 ジュダルは溜息をつくと、私に聞いてきた。
「お前、これから行くアテあんの?」
「ないっ」ドヤァ
「変なとこで威張ってんなよ。…んじゃあよ〜…
 俺と来るか?」
「へっ?」
いきなりのことに間抜けな声を出してしまった。
 するとジュダルはかったるそうにボリボリ頭を掻きつつも、
「だーかーらー!俺と一緒に煌帝国に来ねぇかって聞いてんだよ!」
 と、にっと笑みを浮かべ、手を差し出しつつ言った。
 ジュダルが月を背にしているので自然とジュダルが影に染まる。













 その影が、ふと、誰かと重なったような、そんな気がした。


















まぁ私も、行くところは特に決まっていなかったので答えはすぐに決まった。



「うん!」
 ジュダルの手を取り、こちらも笑ってみせて言った。













「あ!んじゃ、もっと世界の話してよ!」
「んー、じゃ、バカ殿の話でもしてやっか!」
「バカ殿って…しんどりあ、てとこの王様でしょ?し、し…」
「シンドバッドな。そいつなんだけどよー…」

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