第2章 銀魂 トリップ 志村新八 その後
頭をひねって少女へのワガママを考える新八であるが、なかなか思い付かない。その様子に少女は我慢しかねて、
「じゃーこうしません?万時屋に行く前にあそこの甘味処で何か奢ります!」
「ええ!?そ、そんなの悪いよ。」
「でも、思い付かないんでしょ?これも私のワガママだと思って付き合ってください!」
「わかったよ。ありがとうちゃん。」
「はい!」
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甘味処にて新八はみたらしとあんこ、少女はきな粉と三色の団子をそれぞれ頼み食べていた。すると
「新八さん新八さん!このきな粉すっごく美味しいですよ!食べてみてください!」
「うええ!?」
ちょちょっと待てよちゃん!そ、それってか、間接キスじゃないか!?待ってよぼ、僕そんなハードル高い事出来ないよお!?
「ぜったい食べて損はないですから!ほらどうぞ!」
ニコニコと嬉しそうに進める少女の好意を無下に出来ず、新八はおずおずとその団子を口にした。
団子ってよく考えてみたら一個ずつ別のものな訳だし!これってノーカンだよね!?それに僕が誘ったわけじゃないし!
誰向けてかわからない言い訳をして少女からの団子を食べるのだが、緊張しすぎて全く味が分からず、とりあえず、美味しいよありがとう、と言った。
年下の彼女に振り回されてしまう新八であった。