第1章 銀魂 トリップ のその後 沖田総悟
沖田と少女が晴れて恋人となってしばらくたち、少女の瞳にも光が宿るようになった。そして、少女はこの世界に感化されたのかかなりはっきりとものを言うようになり、
「沖田さん!ちゃんと仕事しないとダメじゃ無いですか!」
「ああ?はだまってなせぃ。関係ねーだろぃ。」
「関係あるんから言ってるんですよ!土方さんもすごく怒っていらっしゃるんですよ!」
チッ、土方土方ってうるせーな。は俺の彼女だろぃ。なんでオメーの口からアイツの名前ばっか聞かんにゃならんのだ。
「ちょっと、沖田さん聞いてます?」
沖田がしかめっ面をして黙り込んでしまったので少女は心配になり近くに座り込んだ。
「ちゃんと聞いてまさぁ。やりゃーいいんだろ、やれば。」
「はい、そうです…」
少女は沖田の表情が怒っているように見え、少し動揺した。少女には沖田が機嫌を悪くした理由が全くわからないのだが、仕事をこなしに行く沖田を引き止めて聞くことはできなかった。
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数時間後
見廻りも書類も終わったので部屋でくつろごうと横になると、少女が沖田の部屋に訪ねてきた。
「沖田さんです。お茶とお菓子を持ってきたのですが入ってもよろしいですか?」
「おう。」
座り直し少女を部屋に向かい入れる。少女が持ってきたものを机の上に置く。
「もしかして沖田さんこんな量の書類を終わらせたのですか?あれから?」
「そうに決まってらぁ。これに加えて見廻りもやってきたぜぃ。」
「お疲れ様です。」
少女は積まれた書類とその上キチンと見廻りも終わらせた沖田に驚いた。とわ言ってもいつもサボっているからこの量になっただけで常にこんなにあるわけではない。そして、少女は沖田に満面の笑みを見せながら労りの言葉を述べた。