第4章 銀魂 トリップ その後 沖田&新八
みんな聞きたいのだろうと思った少女は口を開いた。
「私小さい頃からまあそんな家の子だったので色々警護とか受けていたんですよ。でもやっぱりたまには1人で遊びたいなって思って警護の人を撒いて逃げ切ったんですよ。さしたらね、」
昔の事を思い出して少し遠くを見つめる少女。しかし、話を途中で切り上げられてしまい他のメンバーは気になって仕方なく、
「そしたら、どうしたの?」
と、思わず口を突っ込んでしまった新八。
「フフッ、そしたらね誘拐されてしまいまして、途中何があったかは分からず終いなんですけど、私そのあとドラム缶に詰められてコンクリ流されてしまったんですよ。あの時は、ああ私死ぬんだな、って諦めてたんですけど警護の方がちゃんと助けてくださったんです。
フフッそれからが大変で助かったのはいいけどコンクリが固まって閉まって、ドリルでコンクリを粉砕してやっと自由の身になったんです。」
あの時は死んだ方がマシだったなあとか思っちゃいました、と可笑しそうに少女は笑っているのだが、それとは対照的にその場にいた全員は顔を青くし影が差している。
「あの時から警護の人を撒くのはやめようって思えたんでいいですけどね。」
まだ、可笑しそうに笑っている少女。しかし他の人が思うことはただ一つ。
んなこと、笑って聞いてられるかあああ!!!!!
と、珍しく万屋も真選組も関係なく心を一つにすることができたのであった。