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雪解けの春《アイナナ》

第7章 Episode 6





「待ってあげよう」

「え?」

「三月は今、自分の中で自分の感情と戦ってるんだと思う。IDOLiSH7が大きくなってきたからこその戦いだよ。そしてこの戦いは絶対今後に必要になってくる。だから、ナギやみんなは待ってあげよう。三月のことを信じてさ」

「Hm...わかりました。ありがとうございます、サクラ。では、レッスンに行ってきます」

「いってらっしゃい。頑張ってね」



そうしてナギは部屋を出ていく。しばらくすると、IDOLiSH7の曲が遠くから聞こえてきて、レッスンが始まった。
せっかくだから見て行こうと思い、私は片付けをして彼らが使っているレッスン場へと足を向けた。
私が部屋に入ると、曲は終わっていてメンバーは話し合いをしていた。



「さくら...」

「元気がないぞー、大和」

「お兄さんは元気いっぱいってキャラじゃねぇだろー」

「誤魔化しちゃって」



大和を茶化していると、急にドアが開く。
全員がそちらを向くと、そこには紡ちゃんがいた。




「IDOLiSH7が大好きです!IDOLiSH7は最高のアイドルです!」

「どうしたんですか、いきなり...」

「一織、黙って聞こう」

「一織さん!一織さんのセンター大成功です!みんな、喜んでくれてます!

大和さん!俳優のお仕事もあって忙しいのに、みんなを支えてくれてありがとうございます!

三月さん!三月さんのおかげで番組大好評です!めちゃくちゃ面白いです!

環さん!スタッフさん、みんな褒めてましたよ!環さんが話しやすくなったって!

壮五さん!困った時にどんなことでも対応してくれるって、どの局の人たちも感謝してました!

ナギさん!ナギさんのはちゃめちゃな魅力に、スタッフもタレントさんも虜です!

陸さん!陸さんの歌声は世界一です!いろんな形に変化していっても、陸さんがセンターにいてこそ、IDOLiSH7です。

もう一度言います。IDOLiSH7は最高のアイドルグループです」


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