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Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第2章 過去


「本気か!?」
「あぁ。」

姉様の言葉に一言で返した。

「なまえを海賊の下にやるのは反対じゃ!」
「そうか。コイツの戦力を今ここで逃すのは惜しい。…お前はどうなんだ?」


目を真っ直ぐ見つめられ、動揺した。
ここから出ることなんて考えてもみなかった。
でも、海への憧れは大きかった。


「オレの話をすげェ羨ましそうに聞いてたのは、オレの勘違いだったか?」

違う。勘違いなんかじゃない。
自分でもよく分かってるんだ。

「…海に出たい。」
「なまえ!?」
「はっ。ならいいじゃねェか。」
「なまえを危険な目には合わせられぬ!」
「姉様!私は、いつまでも皆の力で生きたくない!もう、自分自身を護れる…!」
「だが…!」

これはキッカケに過ぎない。
海に出たい気持ちはあっても、自分で出ようとはしなかった。
それは、自分がまだ弱かったから。

「弱いままは嫌だ。」
「…!!」
「…いい心意気だ。」
「なまえ、いつかこの日が来るのは分かっていた。」
「グロリオーサ…」


私に剣術を習わせたのはこの為。
姉様達が海賊になったのだから、この日が来るのは覚悟していた。
と、グロリオーサは珍しく私に否定の言葉を発しなかった。


「姉妹そろって海賊とは…血は争えぬのじゃ。蛇姫。」
「そうじゃの。海賊になるなら、何処ぞの馬の骨とも分からんやつより、ルフィの恩人なら任せられる。よろしく頼むぞ。」
「あぁ。なら、なまえ、オレとお前の気が変わらねェうちに早く準備しろ。…船長命令だ。」
「!、はい!船長!」





「…なまえを傷つけるようなことがあったら、容赦無く殺しにいくぞ。」
「ふっ…大丈夫だ。安心してくれ。」
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