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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第7章 彼女は花に成る




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彼女は遂に俺の着信に出なくなった


西日が差す部屋で只彼女を呼び出す音を聞く

二度目の着信に彼女は何時もと変わらない声に焦りを滲ませた


「…………俺の連絡には必ず出ろと言ったよね。」


「っ……すみません!今から直ぐに帰ります!」


「………………何処にいるの?」



「カフェシェルタ………です………」


「………そこで待ってなよ。」





彼女が贔屓にしているカフェの店名

一度も訪れた事は無かったが場所くらいは知っていた


近頃彼女が熱心にカフェに通っている事は把握していたし……


気が付いた頃には部屋を出ていた





ずっと気には止めていた


彼女はその店の菓子を良く誉めた


だけどそれ以外には何も無い筈だった


喧嘩をする度に彼女はそのカフェへ俺を誘った



何時からだろう





……………あの店に通い始めて彼女は変わった…………


苺のパフェが美味しいのだと笑う彼女の姿を思い出す


彼女は変わらず俺を愛していて


俺も彼女を愛していて



それは変わらない筈だった




「ねぇ…………何してるの。」




カフェの店内に彼女は居らず人の気配を辿り開いた店の奥に彼女の姿を見付けた



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