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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第4章 上司はイルミさん





恥ずかしい………非常に恥ずかしい……まさか見られていたなんて思いもしなかった………

完璧なこの人から見てみれば私はどれだけ間抜けで馬鹿に映っているのだろうと考えるといたたまれない気持ちになり俯く私に上司は続けて


「先週も同じ場所で転んで無かったっけ」


ポツリと呟いた


「っ………」


確かに私は先週も転んだ………それも見られていたなんて……恥の上塗りだ……


「もう少し低いヒールに変えたら?」


なんて呑気な声色に頷いた後に話題を変えてみる事にした
この調子だとまだまだ私の赤っ恥場面を掘り起こされてしまいそうだと思ったからだ


「ゾルディックさんはいつもお昼外ですよね」


「うん。神崎は何時もお弁当だね。」


「はい、節約したくて……」


「手作り?」


「はい、まぁ………夕飯の余り物とかですけど……」


「ふーん。」


私よりお酒を飲んでいるのに顔色ひとつ変わらない彼は興味があるのか無いのかよく解らない声を上げた後に


「パソコンのデスクトップ画面のあれさ」


「………?」


「神崎の趣味だよね」


言われて記憶を振り返りアニメのキャラクターだった事を思い出して汗が吹き出した


「そうですね……恥ずかしながら……」


「アニメが好きなんだね。あれ机の鍵と同じキャラクターだよね」


「あ、はい」


確かに私は社用の鍵に同じキャラクターのキーホルダーを付けている……

小さな物だしそんなに目に付かないだろうと思っていたがバッチリ見られていた事に込み上げた羞恥は私を無口にさせたがその後も上司は私の恥ずかしい出来事や趣味嗜好についての話題に手を緩める事は無かった



__________"



タクシーに乗り込み隣り合って座ったのだが何だか落ち着かず窓の外を眺める



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