第6章 女王様は#
欲求が溜まっていたので性急にレイを押し倒し、彼の体を跨いでその顔を見下ろす。
私より背の高い彼を見上げてばかりいたので気付かなかったけど、下から見るより目鼻立ちがかなりくっきりしている。
凄く好みの顔だ。
「あなた、本当に良いわね…今までに無いくらい興奮してるわ私。」
心臓の鼓動が全身にまで行き渡る感覚がする。
共鳴するように疼く子宮が、雄を受け入れるために下へと下りてくる。
私は舌なめずりをして、レイの下腹を執拗に撫でた。
「ふふ、もう出てきた…」
普段、雄の陰茎は身体の内側に引っ込んでいて、交尾をする前はこうして刺激を与えてやる。
すると、ニョキニョキと陰茎が植物のように生えてくるのだ。
赤い亀頭、膨らんだ雁首、括れた茎から根元まで、私が思っていた以上の陰茎が股間から姿を現す。
「いいもの持ってるじゃない…!あぁ、私のカンは外れてなかったわ…っ!」
今までの雄の生殖器なんて比にならない。
これからレイの陰茎を迎えるんだと思うと、緩んだ口の端から涎が垂れそうだ。
性的興奮で開いた膣道を愛液が流れ、彼の太腿に落ちてシーツにシミを作る。
「じゃあ、始めましょ…?」
この時の私はただ、目の前の快楽に盲目で…
自分の欲望に、馬鹿正直に。
レイの陰茎を蜜口に添え、じっくり時間をかけて奥の方へ誘い込んだ。
濡れた膣はレイの剛直の形に満たされ、隙間もない程埋め尽くされている。
最奥を突き上げる亀頭は張り詰めていて、動かずとも私の脳天を揺さぶる快感を生み出した。
「あ、ぁあっ―――!」
背筋を弓なりにしならせ、腰を無意識に押し付けてしまう。
自分の体重も手伝って、体が剛直に貫かれる。