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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第29章 真選組の刀


名無し「ねぇ、どこ行くの?」

少し前を歩く総悟に声をかけた。

総悟「鍛冶屋でさァ。その刀じゃ仕事出来ねぇだろィ」

この廃刀令のご時世に鍛冶屋なんてあったんだ。

しばらく歩くと鉄を打つ音が聞こえた。

総悟「すいやせーん」

"刀鍛冶"と書かれた看板のある店に入った。

??「何だ、アンタか」

店の奥から青い髪を布で少しまとめあげた女の人が出てきた。

刀鍛冶って言うくらいだからてっきり頑固そうな職人さんだと思ってた。

??「あれ、見ない顔だな。でもその隊服ってことは真選組か?」

女の人の視線が私に向けられて慌てて自己紹介する。

名無し「えと、名無し名無しって言います。今は訳あって真選組で働いてます」

鉄子「そうだったのか。私は村田鉄子だ。見ての通り鍛冶屋を営んでいる。

それで、用はなんだ」

総悟が私の腰の刀をすっと抜く。

総悟「今朝色々あって刃こぼれしたんで治して欲しいんでさァ」

鉄子さんは刀をじっくりと見て私たちに向き直った。

鉄子「この刀はもう古い。治してもまたすぐ刃こぼれするだろう。

いっそ新しいのを打った方が良い」

そんなに古いんだ。この刀。

総悟「かなり昔のをとりあえず渡しやしたからねィ」

名無し「使いやすかったんだけどなぁ」

鉄子「任せろ。これでも刀匠の端くれだ。名無しさんに合うのを打つよ」

さすが職人さんだなぁ。

自分の仕事に誇りを持ってるって感じでかっこいい。

名無し「お願いします!!」
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