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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第15章 真選組の秋祭り


【銀時side】

マズイだろ、これ…。

事故だが事実上未成年に酒を飲ませちまったじゃねぇかぁ!

やべぇ…。

名無しはすぐに机に突っ伏してしまった。

こういう時どうしたら良いんだ!?

名無し「うぅ……」

微かに意識があるみたいだ。

名無し「…………った…」

何か言ってる?

名無し「来なかった………」

名無しがムクっと起き上がる。

銀時「大丈夫か?」

俺の問いかけにぶんぶんと大きく頭を縦に振る。

何だか様子がおかしい…

俺の考えは的中したみたいだ。

名無し「銀ちゃぁぁぁん!!」

顔を赤くした名無しが俺にもたれてくる。

銀時「おい、しっかりしろ!」

こいつ、酒入ったら人格変わるタイプかよぉ!!

人格が激しくなったと思ったら急に大人しくなった。

名無し「総悟と土方さん来なかった…」

銀時「昼間の事か?」

名無し「いつもなら桂の"か"の字でも聞いたら飛んでくる2人が来なかったんだよ…?」

確かに、あいつらなら来るだろうな。普段なら…

名無し「やっぱりミツバさんの事落ち込んでるよね…

言わないほうが良かったのかな?」

銀時「それはねぇよ、少なくとも生きてるのがわかって喜ばねぇやつなんていないだろ」

名無し「なら良いんだけど…私真選組辞めなきゃならないよね」

銀時「何でだよ」

名無し「もともと近藤さんには『記憶が戻るまで居ていい』って言われてたし、私の事見たら総悟や土方さんはミツバさんの事思い出す。

もしその時『なんでミツバさんじゃなくて名無しが来たんだ』って思わせてしまうんじゃないかって怖くて…

けど…私、真選組辞めたくないよぉ…!」

お酒のせいか普段なら弱音を吐いたりしない名無しが次々に弱音を吐いている。

銀時「あいつらがそんな事思うはずねぇだろうが。この数ヶ月ずっと一緒にいてそんなことも分かんねぇのか?

辞めたくないなら無理に辞めなくてもいいじゃねぇか」

名無し「………zzZ」

銀時「寝てんのかいっ!!今銀さん結構いい事言ったと思うんだけど!?」

再び机に突っ伏した名無しの横顔を眺める。

寝ている名無しの目からは涙が一筋落ちた。
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