真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第15章 真選組の秋祭り
銀時「なぁ、ちょっと寄っていかねぇか?」
銀ちゃんが指したのは小さな居酒屋だった。
銀時「今日は飲みてぇ気分なんだよ」
名無し「仕方ないなぁ、ちょっとだけだよ?」
銀ちゃんはそれを聞いて嬉しそうに居酒屋に入った。
入って早々お酒を頼んでいた。
そんなに飲みたかったんだ…アルコール中毒になっちゃうよ?
私は未成年なので烏龍茶。
銀時「名無しさぁ、昼間何考えてたんだ?」
唐突な質問に驚く。
名無し「昼間ね…」
銀時「昨日の話の事だけどよ、あんまり名無しが思い悩むことはねぇだろ。
名無しは伝言頼まれただけなんだからよぉ」
そう。ほんとは伝言が済んだらすぐに帰るつもりでいた。
だけど、記憶をなくして真選組に入って皆と生活したことは私の考えを変えてしまった。
名無し「ほんと、どうしたらいいんだろ…」
私は誤魔化すように笑って烏龍茶を飲み干した。
銀時「んなの自分の……ちょっと待てぇ!!」
銀ちゃんは顔色を変えて私にストップをかけた。
銀時「お前が今飲んだの俺の酒だぞ!!」
よくよく見ると自分の烏龍茶は目の前に満タンに入っている。
確かにのどが熱い。
名無し「やばっ…」
お酒なんて飲んだことないため、酔いが回るのが早いんだろう。
体が熱くなったと思うと、だんだん視界がぼやけてくる。
銀時「名無し!おぃっ……いっ………」